
歌手の和田光司さんが上咽頭がんのため4月3日に亡くなっていたことが分かりました。42歳でした。
葬儀は密葬で行い、今月下旬にお別れの会が開かれる予定とのことです。
和田光司さんのご冥福をお祈りします。
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アニソン歌手・和田光司さんはどのような人物?

- 名前:和田光司(わだ・こうじ)
- 生年月日:1974年1月29日
- 出身地:京都府福知山市
- 死没:2016年4月3日(満42歳没)
- 血液型:B型
- 事務所:SOLID VOX
不死蝶のアニソンシンガー
和田光司さんは1994年4月に『Butter-Fly』でメジャーデビューを果たします。この曲はアニメ『デジモンアドベンチャー』の主題歌として起用され、オリコンチャート47位にランクインするなど、アニメファンの間では有名な曲として知られていました。
その後はファーストアルバムとなる「all of my mind」をリリースするなど、順調に活動を続けていた和田光司さんでしたが、2003年に上咽頭がんを患っていることが発覚。一度活動を休止することになります。この時医師からは「5年後の生存率は40%」と言われていたそうです。
しかし2005年には療養から復帰し、歌手活動を再開。デビュー10周年となった2009年には「Butter-Fly ~Storong Version~」をリリースし完全復活を印象づけます。
ところが、2011年に癌の再発が発覚したために、二度目となる活動休止を発表します。
活動休止のお知らせです。私,和田光司は急病の為,治療に専念する事になりました。(詳しくはblogに記載しています)しばらくの間Twitterもお休みさせて頂きます。突然で本当にゴメン。再びステージに戻ってくるその日の為に…治療に向かいます。
— 和田光司/koji wada (@wada_koji) 2011年10月4日
この時は医師から完治と診断された直後の再発だったため、和田光司さんは相当ショックを受けたそうです。しかし、知り合いからの励ましを受け、気を持ち直した和田さんは療養に専念し、2013年10月3日に歌手活動の再開を宣言。歌手として2度目の復活を遂げます。
ただいま。みんなホントにありがとう☆さぁ、始めようか。
— 和田光司/koji wada (@wada_koji) 2013年10月3日
その後は病と闘いながら歌手活動を続けていた和田光司さんでしたが、2016年4月3日に42歳の若さで亡くなってしまいました。幾度となく歌手として復活を遂げてきた和田光司さんは正に「不死蝶」というべき人でした。
1999年3月7日「デジモンアドベンチャー」が放送された記念すべき日。あの夏、選ばれし子供たちがデジタルワールドへ行った日。あの時は思いもしていなかった。あれから16年後、tri.として物語が引き継がれていく事を…。僕らの冒険は決して終わる事なく続いていく。デジモンよ、永遠なれ!
— 和田光司/koji wada (@wada_koji) 2016年3月6日
僕は病には恵まれてないけど、人には本当に恵まれてる。必ず助けてくれる人たちが周りにいてくれる。とても嬉しくなる。病は歓迎されるものではないけど、だけどそれも含めて人生は、いろいろあり面白い。楽しめる人生…それも人がいてだね。感謝。さぁ、今日という面白い人生へ…行ってらっしゃい☆
— 和田光司/koji wada (@wada_koji) 2016年3月7日
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死因となった上咽頭がんとは?
上咽頭(じょういんとう)とは鼻の奥の部分で、口を開いても見えない部分のこと。この部分にがん細胞が発生すると「上咽頭がん」になります。この病気は40歳から70歳代の発症が多く、また男性の方が女性より3倍なりやすい病気です。
原因は?
上咽頭がんの原因については実ははっきりと分かっていないらしく、今の時点ではEB(エプスタイン・バー)ウイルスの関与が原因ではないかと言われています。これに対して、中咽頭がんや下咽頭がんは「たばこ」や「アルコール」が原因になりうるとの報告がされています。
近年では咽頭がんすべてにおいて、「パピローマウイルスの関与」の可能生が指摘されているとのことです。
症状は?
上咽頭がんの症状としては下記のものが現れます。
- 耳が聞こえにくくなる、耳鳴り
- 鼻づまりや鼻からの出血
さらに病状が悪化してくると、脳の神経ががん細胞におかされることにより、物が二重に見えるようになってきます。また、ほうっておくと肺や骨などに転移していきます。
検査方法は?
上咽頭がんの検査として一般的なのは、内視鏡を鼻から挿入して、直接がん細胞がないかを確認する方法です。またがんが疑われるときは、他の臓器への転移がないかを調べるために、CT検査やMRI検査も行います。
治療方法は?
上咽頭がんの場合は、がん細胞が発生している場所が非常にデリケートなこともあり、外科的に取り除くことは行いません。したがって、放射線治療や抗がん剤による治療がなされることになります。
予防法は?
原因がはっきりと分かっていないことから、予防法として確率しているものはありません。ただ、喫煙や過度の飲酒を控えることは予防につながると言えるでしょう。
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