今話題となっているトピックをご紹介!

教えてトピック

あなたの「知りたい!」がきっとここにある



ホセムヒカが世界一貧しい大統領と呼ばれる理由は?名演説も紹介!

最終更新日: 2016年04月11日
   | 

ホセムヒカ氏が初来日するということで話題になっていますね。

 

7日に東京外国語大学で講演を行い、8日にはフジテレビ系の「“世界でいちばん貧しい大統領”ムヒカ来日緊急特番~日本人は本当に幸せですか?~」に出演することが決まっているそうです。

 

このことがきっかけでホセムヒカ氏のことを知った人のために、今回の記事ではたっぷりと彼について紹介してみました。

名前:ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ

出生:1935年5月20日(80歳)

ホセムヒカ氏は、2010年3月から2015年3月までウルグアイの大統領を務めていた人物です。(第40代大統領)

 

国民からはペペの愛称で親しまれました。

※ウルグアイってどんな国?

 

ウルグアイは南アメリカ南東部に位置する国です。

面積や総人口は南米の国の中では小規模ですが、生活水準はチリに続いてラテンアメリカの中で二番目に安定していると言われます。

 

特に政治面や労働条件が良い国として有名です。

 

ウルグアイが定める国の標語は「自由か死か」。

若い頃は義賊だった?

ホセムヒカ氏はかつて「ツパマロス」というゲリラ組織で活動していたことがあって、金持ちから金品を盗んで貧しい人に分け与えるという義賊のようなことをしていたそうです。

 

警察につかまったのは4回で、そのうちの2回は牢屋から脱獄したそうですよ!時には警察から発砲されたりもしたそうです。

 

軍事政権下では「人質」として14年間牢獄の中で過ごしていたというから驚きです。

 

ちなみに、妻のルシアさんは一緒にゲリラ活動をしていた仲間だったそうですよ。こういうのを職場結婚というんですかね。

ホセムヒカ氏は親日家?

ホセムヒカ氏は幼い頃に父親を亡くし、生活に困っていた時期がありました。

 

その時に彼を救ってくれたのが近所に住んでいた日本人でした。

 

その日本人は花の栽培方法を教えてくれて、ホセムヒカ氏は栽培した花を売りさばくことでなんとか生計を立てていたようです。

 

そのことがあってホセムヒカ氏は日本には以前から興味をもっていて、日本人に向けて次のようなメッセージを残していたことがあったそうです。

「戦争に負けたにもかかわらず、世界に認めてもらうよう努力し続けた」
「島国であるにもかかわらず、世界第3位の経済大国になった」

 

他国の人にこう言ってもらえるとなんだか嬉しくなりますよね。

 

ちなみに、幼少の頃生活のために行っていた花の栽培は、今では趣味になっているそうです。

スポンサーリンク

ホセムヒカ氏はなぜ世界一貧しい大統領と呼ばれるのか?

ホセムヒカ氏が世界一貧しい大統領と呼ばれた理由は、自分の私生活にほとんどお金を使わなかったからです。

 

ホセムヒカ氏の持論に「金持ちは政治家になってはいけない」というのがあって、大統領だった時の報酬(月額25万ウルグアイペソ=日本円にして115万円)の8割近くを社会福祉基金やチャリティー団体などに寄付していたそうです。

 

また、「自分が大統領官邸に住むと、42人の職員達に給料を支払うことになってしまう。それなら学校建設のために経費を使いたい」と話し、豪華な大統領官邸には住まずに、校外にある農家の家を住まいとしていたそうです。ボディガードとしてそばに置いていたのは、地元の警察官二人だけでした。

 

そういった生活のため、服装にもお金をかけることはなくて、自宅でジャージは当たり前、公務においてはスーツは着ることはあってもネクタイは一度もしめたことがなかったそうです。ネクタイについても持論があって、ホセムヒカ氏は以前「ネクタイは男らしさの虚栄心の現れで、私にとってはなんの役にも立たない雑巾のようなもの」と語っていたことがありました。

 

そんなホセムヒカ氏の唯一の資産と言われているのが、日本円にして18万円相当の1987年型フォルクスワーゲン・ビートルです。これは友人から譲り受けたものでした。

アラブの富豪から100万ドルで買い取りたいという話があったそうですが、「譲ってくれた友人が傷つくから」という理由で、断ったそうです。なんという友達思い・・・!

 

また、この車で公務に向かっていた際に、国民がヒッチハイクをしているのを見つけた時は快く自分の車に乗せてあげたこともありました。この大統領とは思えない気さくなところがウルグアイ国民達の間で人気だったんでしょうね。

ホセムヒカ氏の名演説をご紹介!!

ホセムヒカ氏が残した演説の中で、一番素晴らしいと称されているのが2012年のリオ会議でなされたスピーチです。

 

このリオ会議は環境と開発をテーマに国際連合の呼びかけにより行われた国際的な会議だったこともあり、初め小国であるウルグアイの大統領の演説に真剣に耳を傾ける人は少なかったといいます。

 

ところが、終わりなき経済拡大を目指す現代社会のあり方に疑問を投げかけたそのスピーチは、内容が衝撃的だったこともあり、当時かなり話題となりました。そして多くの人が共感したといいます。

 

それでは、その名スピーチを動画と文章を書き起こしたものとでご紹介しましょう。

ムヒカ大統領のリオ会議スピーチ: (訳:打村明)


会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。

ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。

しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください。

ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?

このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。

現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。

このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。

昔の賢明な方々、エピクロス、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています

貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。

私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。

そして自分にこんな質問を投げかけます。
これが人類の運命なのか?私の言っていることはとてもシンプルなものですよ:発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。

発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。

ありがとうございました。

出典:hana.biより、引用

 

このスピーチは小さな子供にもわかるように絵本になっています。

 

もし興味のある方は購入してみてはいかがでしょうか?

こちらの単行本も大変人気です。

まとめ

今回は第40代ウルグアイ大統領のホセムヒカ氏についてご紹介しました。

 

初来日した彼が何を語るのかが非常に気になりますよね。

 

リオ会議のような名演説が聴けるでしょうか?

 

7日に東京外国語大学で行われる講演は、学生だけでなく一般の方も聴くことが可能のようです。ただし、大学構内に入ることは出来ず、野外の特設ステージで中継映像を見る形になるとのこと。

 

事前申し込みは不要のようなので、近隣にお住まいの方は是非足を運んでみては?

 

  • 日時:4月7日 午後4時30分~
  • 場所:東京外国語大学府中キャンパス
  • 住所:東京都府中市朝日町3-11-1

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。