お笑いコンビ「はんにゃ」の川島章良さんが4日に放送された「しくじり先生 俺みたいになるな!!」に出演し、腎臓がんを患っていたことを明らかにしました。
がんだと分かったのは、2014年11年に健康診断を受けたことがきっかけでした。
その後川島さんは14年末から正月休みを利用して入院し、翌年の1月に手術を受けて、無事摘出に成功したようです。
現在は定期的に経過観察を行っていて、医師からは「5年経過して、転移や再発が見られなければ大丈夫」と言われているそうです。
健康診断による早期発見が命を救った形になりましたね。本当に良かったです。
ところで、腎臓がんとはいったいどのような病気なのでしょうか?
気になったので、ちょっと調べてみました。
腎臓がんはどのような病気?
腎臓は泌尿器系の一つで、主な役割としては体内の余分な水分を尿として排泄する機能をもっています。この器官ががん細胞に浸食されると「腎臓がん」になります。
腎臓がんは、発症した初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。
しかし、進行がすすむにつれ、以下のような症状がでてきます。
- うずくような腹の痛み
- 血尿
- 腹のしこり
- 水腎臓←がんの影響で尿管がふさがり、溜まってしまった尿で腎臓が膨らむ病気
がんがかなり進行してくると、これらの症状に加えて、食欲不振に伴う体重の減少、全身の倦怠感、発熱や貧血が現れてきます。この段階になると、病状は一気に悪化していきます。
そして、腎臓がんで一番恐ろしいのは「他のがんと比べて転移がしやすいこと」です。特に、肺や骨に転移しやすいとされています。
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腎臓がんの治療法
腎臓がんの治療法としては、がんができた片方の腎臓をすべて摘出してしまう方法が一般的です。 (両方にがんができるのは非常にまれです。)
腎臓は二つあるのですが、片方さえ残っていれば日常生活に支障はありません。なので、再発や転移防止に一番効果的である全摘出が行われます。
腎臓がん摘出後の予後は?
腎臓がん摘出後の予後は、がんがどれほど進行していたかで変わってきます。
一つの目安となっているのは、「摘出したがんの直径が5cmを超えていたかどうか」です。
医学上のデータでは、
- 5cmを超えていた場合→がんの再発率が高くなり、半数以上の患者が再発すると言われる。
- 5cm未満の場合→再発率はぐんと下がり、8割以上の患者が初回の治療で完治する。
となっています。なので、早期発見が大事になってくるのですね。
川島さんの場合は、かなり初期の段階で腎臓がんが発見されたそうなので、予後はとても良いと思われます。
ただ、腎臓がんの場合は他のがんと違って、10年~20年は再発の可能生があるので、手術後も定期的に検診を受ける必要があります。 ※他のがんは5年間再発しなければ完治したとされます。
腎臓がんの予防法は?
腎臓がんの原因としては「喫煙」や「肥満」が挙げられます。なので、喫煙を控え、肥満にならないような食生活を心がけることが予防につながります。
※なぜ「喫煙」や「肥満」が腎臓がんの原因となるの?
- 喫煙→腎臓は血液中の有害物質をろ過する機能があるため、喫煙の影響を受けやすい臓器だから
- 肥満→肥満により、血液がどろどろになると腎臓に負担がかかるため
もちろん定期的に健康診断を受けることもとても大事になってきます。
腎臓がんの場合は「尿検査」がきっかけで判明することもあるので、簡単な検診だけでも受けておくことをおすすめします。特に、腎臓がんは40歳以降の男性がなりやすい病気だと言われていますので、注意しましょう。
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