4代目江戸家猫八さんが進行胃がんのため亡くなっていたことが分かりました。66歳でした。
突然のニュースでとても驚いてしまったんですが、筆者は江戸家猫八さんの「うぐいすの鳴き真似の芸」がとても好きでした。
今回の記事では、この「うぐいすの鳴きまね芸」について紹介させてもらいます。
Contents
江戸家猫八さんのうぐいすのものまねを動画で見てみよう
猫八さんが「うぐいすの物まね」を始めたきっかけは、子供の頃に父親である三代目江戸家猫八さんの芸を見たことだったそうです。
まるで口の中に鳥を飼っているかのような芸の完成度に、かなり衝撃を受けたようです。
では、父親に憧れて身につけたという「うぐいすの物まね」を動画で見てみましょう!
いつ聴いても素晴らしい芸です。もうこれが聴けなくなってしまったと思うと、とても悲しいです。
ちなみに三代目の動物真似はこのような感じです。↓
(当時、四代目江戸家猫八さんは「江戸家小猫」を名乗っていました。)
4代目の師匠なだけあって、こちらのうぐいす芸も素晴らしいですね!
本物の鳴き声を聴きたい方はこちらの動画で↓
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「うぐいす」はどんな鳥? 他の鳥が真似するほどの美しい鳴き声
ここで少し「うぐいす」という鳥について紹介しておきます。
うぐいすの学名は「Cettia diphone」と言って、これを和訳すると「鳥類のケティア属の中で二音で鳴く鳥」となるそうです。
「二音で鳴く」というのは、うぐいすの鳴き声が「ホー」と「ホケキョ」の二つの音からなっているように聞こえることから名付けられたようです。
この鳴き声は鳥類の中でもとても珍しいもので、周りにいるうぐいす以外の鳥が真似をすることがあります。どうやら、オスがメスの気をひくために真似をすることが多いようですね。鳥類のオスにとっては、多くの種類の鳴き声を習得していることがモテるために必要な条件なので、ぜひとも「うぐいす」の鳴き声を習得したいわけです。
しかし、鳴くことに関して本職である鳥たちにとっても「ホーホケキョ」という鳴き方はかなり難しいようで、よく真似をすることに失敗してしまうそうです。こういうときは仕方なく「うぐいす」の鳴き声のなかでも比較的簡単な「谷渡り」という鳴き声を真似するそうですよ。
ちなみにこんな鳴き声です↓
この「谷渡り」という鳴き声は、その名の通りうぐいすが谷から谷へ渡るときに出す鳴き声のようですね。
猫八さんはどのように「うぐいす芸」を身につけたのか?
鳥たちにとっても難しい「ホーホケキョ!」という鳴き声を、4代目江戸家猫八さんはどのように身につけたのでしょうか?
調べてみたところ、生前の江戸家猫八さんは指笛の練習の他に、よくバードウオッチングをして研究を重ねていたようです。
猫八さんは以前、ものまね芸をする上で一番大切なことは「ものまねをする相手の全てをじっくりと観察して、生きている姿を感じること」と語っていたことがありました。
だから、CDなどに収録された鳴き声ではなく、実際に山に行って「生きた声」を聴くことにこだわったのでしょうね。
そんな猫八さんがバードウオッチングに行った回数はなんと年200回以上に及んだそうです!国内だけでなく海外まで足をのばすこともあったようですね。いかに研究熱心だったのかがうかがえます。
この時の国内外の旅のエピソードが書かれた猫の鳥談義という本が文一総合出版から出版されています。江戸家猫八さんが自ら撮った写真の数々や、ものまねのやり方について解説しているページもありますので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?(表紙の絵は息子である江戸家小猫さんが描いたそうですよ!かなり上手でビックリしました)
※追記
猫八さんは指笛の練習をいつも車の中で練習していたようです。理由は「他人に迷惑にならないようにするため」でした。
また、バードウオッチングに行った際に山の中で練習していた時は、鳥が寄ってきたこともあったそうです。
猫八さんはその光景を見て、自分の芸は完成しつつあるなと自信を深めていたそうですね。
まとめ
今回は4代目江戸家猫八さんのうぐいすの鳴きまね芸についてご紹介させてもらいました。
二度とあの芸が聴けないと思うと本当に残念でなりません。
江戸家猫八さんのご冥福をお祈りします。
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