横町慶子さんの死去のニュースが伝わってから2日が経ちました。
親族がツイッターやフェイスブックで公表した内容には死因が明らかにされていませんでした。
ネット上には脳梗塞が死因だったのではないか?という話があるようです。
実は横町慶子さんは以前にも脳梗塞を発症していたことがありました。その後遺症により半身不随の状態で女優活動を続けていたのです。
今回の記事では、後遺症と闘いながらも女優として舞台に上がり続けた横町慶子さんの軌跡を振り返ります。
2010年に脳梗塞を発症。その時の心境は
平成元年に劇団ロマンチカに入団後、横町慶子さんは主演女優として数々の舞台をこなしてきました。
しかし、2010年10月14日に突然脳梗塞で倒れて左半身不随になってしまいます。
4ヶ月に及ぶ入院生活。その後に待っていたのは「日常生活を送るためのリハビリ」でした。
リハビリ生活のことを振り返り、横町さんは以前こんなコメントをしていたことがありました。
とにかく今までできてたことがまったくできなくなって、絵を描いたり文章を書いたりして気を紛らわせていました。でも今読み返すと暗いことばかり。精神的にまいって、カウンセリングを受けに行ったこともあります。そんな時、ずっと私のワークショップ(WS)に参加してくれていた女の子が、カンドゥーコ・ダンス・カンパニーのことを教えてくれたんです。そのWSに参加したらすごく楽しかった。障害があっても身体を動かせるんだって気付いて、だったら舞台に立てるなって思ったんです。そこからは早かったですね(笑)。スイッチが切り替わるように“やる”って決めて、すぐスタッフをやってくださる方を探し始めました
コメント内にある「カンドゥーゴ・ダンス・カンパニー」というのは、障害をもっているダンサーと、ないダンサーが一緒になって一つの作品を作り上げようという理念のもと立ち上げられたダンスカンパニーです。
ここでの経験が横町さんを奮い立たせたみたいですね。
そして倒れてから3年後の2013年9月27日に、舞台『生命の泉は汝とともにあり』で復活をとげることになります。
復帰公演後に、横町慶子さんはfacebookにこのようなメッセージを残していました。
継続は力なり。。。
「生命の泉は汝とともにあり」 ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。素晴らしいスタッフ、作品に携わって下さった方々、お客様、みなさまに心から感謝しています。胸がいっぱいです。。。これからも、一歩一歩、大地を踏みしめて、歩いてゆきます。
「継続は力なり」という言葉に3年間のリハビリ生活のすべてが凝縮されていますよね。

復帰後の活動
『生命の泉は汝とともにあり』で復活を果たした後、横町慶子さんは次々と公演をこなしていきました。
2013年10月にはファスビンダー作『ゴミ、都市そして死』に出演。

2014年9月には『Liebesträume(リーベストロイメ)〜愛のオブジェ~』でダンサーの白井剛さんと共演していました。

順調に回復していた横町さんですが、2014年12月に緊急入院することがあったようです。
その影響からか、2015年からは主にリハビリに専念する日々を送っていました。
今日は、デイサービスのリハビリを体験見学へ!!! 沢山リハビリしたいです。でも、無理は禁物ね。 pic.twitter.com/oXOmW1YZjH
— 横町慶子 yokomachikeiko (@keikoyokomachi) 2016年1月8日
しかし、3月17日に突然息を引き取ることとなります。48歳の若さでした。
横町さんが残した最後の作品は写真展でした。
【速報】
— 横町慶子 yokomachikeiko (@keikoyokomachi) 2015年11月24日
来年2016年2/25(木)〜3/1(火)に、横町慶子×白井剛『Liebesträume (リーベストロイメ)~愛のオブジェ~』写真展が表参道のプロモアルテギャラリーに於いて行われることになりました。
♡ pic.twitter.com/L13izh3F7N
早すぎる死が本当に悔やまれます。
最後に横町さんのツイートのなかで印象に残っていたものを載せておきます。↓
病気で倒れて身体が麻痺して車椅子になった時に絶望して、もう二度としないと決めた事がいくつかあった。必死で生きる事。恋をする事。舞台に立つ事。。。でも、結局すべてしている。これが私の「さが」なのね、きっと。。。 pic.twitter.com/SuYkg45mQv
— 横町慶子 yokomachikeiko (@keikoyokomachi) 2015年8月26日
改めてご冥福をお祈りします。
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